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四十肩(五十肩)と腱板断裂の違いは何?肩に痛みがでた際のそれぞれの対処法も解説します

四十肩(五十肩)と腱板断裂の違いは何?肩に痛みがでた際のそれぞれの対処法も解説します

「肩が痛くて腕が挙がらない…」

「シャンプーやドライヤーをかける時がしんどい…」

腱板断裂このように、肩の痛みによって日常生活に支障がでてしまっている方が大勢います。当サロンにも、何か月も肩の痛みに悩まされているというお客様がいらっしゃいます。

特に40代以上の方に多く見られる症状ですが、大抵の場合は四十肩(五十肩)であることが多いです。ですが、この四十肩と似たような症状に「腱板断裂」というものがあります。症状が四十肩と似ているので、なかなか判別が難しいです。

そこで、今回は四十肩と腱板断裂の違いについて解説していきたいと思います。

四十肩(五十肩)とは?

四十肩、セルフチェック

四十肩というのは、加齢、もしくは肩に負担をかけすぎたりすると、肩関節の周りに炎症が起こり、痛みでスムーズに動かなくなる症状のことです。

腕を挙げたり、髪を洗う時や手を後ろに回す動作などで肩に激痛が走ったり、肩の動きが悪くなります。四十肩の正式名称は「肩関節周囲炎」です。

四十肩、もしくは五十肩という表現方法がありますが、この違いは40代の方に発症すると四十肩、50代以上の方に発症すると五十肩という言い方をします。

こんな時に痛みがでる

  1. 髪を後ろに束ねるとき
  2. 電車でつり革をつかむとき
  3. 洗濯物を干すとき
  4. 洋服の後ろのボタンをとめるとき
  5. シャンプーをするとき

四十肩の原因

実は、四十肩の原因はハッキリと解明されていません。

加齢や繰り返しの肩への負荷によって、肩の関節や周囲の筋肉が固くなり炎症を起こしてしまうために痛んでくると言われています。また、ストレスやホルモンバランスの変化も痛みを引き起こす原因と言われています。

また、四十肩は痛みの強い「急性期」、痛みは落ち着いているが思うように肩が動かせない「慢性期」、痛みが改善する「回復期」に分けられます。痛みが落ち着くまでに長い方では1年以上かかる方もいます。

腱板断裂とは?

腱板断裂は、上腕の骨と肩甲骨とをつなぐ腱が切れてしまった状態で、主に中年以降の方に多く発生する病気です。
腱板断裂の特徴としては、肩に力が入りにくく痛みがいつまでも続いてしまうので適切な治療が必要になります。また、四十肩のように夜間痛といった症状は多いと言われています。
断裂には、完全断裂と不全断裂があります。

腱板断裂(肩)の症状

  • 肩をひねる動作が特に痛い
  • 自力で腕を挙げにくい
  • 進行すると全く腕が上がらなくなる
  • 腕の上げ下げ時に「ジョリジョリ」と音がする

腱板断裂の原因

腱板断裂は日常生活の繰り返しの動作で発生することが多く、使い過ぎや加齢などが原因で弱った腱板が、何らかのきっかけが起きて断裂します。

荷物を持ったり、高い場所にある物をつかんだりと、何てことのない動作を繰り返すうちに気付かない間に断裂している場合が多いです。また、糖尿病や喫煙、高脂血症が原因となることもあります。

主に利き腕側の肩に発生することが多く、激しいスポーツなどはハイリスクとなります。

腱板断裂の原因例

  • 使い過ぎ
  • 加齢
  • 激しいスポーツ
  • 転倒などによる外的な衝撃

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四十肩と腱板断裂の違い

どちらも肩に痛みが生じるため、見分けがつきにくいのですが、四十肩は時間はかかりますが自然に回復してきます。それに対して腱板断裂では「腱の自然修復が期待できない」ために手術で治療されることがあります。

痛みの箇所に関して、四十肩は肩の前側を押すと痛みが生じるのに対して、腱板断裂は肩の外側を押すと痛みが生じます。

また腱板断裂は痛いが何とか腕が上がる状態に対して、四十肩では痛すぎて腕を挙げられないことが多いという違いがあります。 さらに、腱板断裂は腕の上げ下げの途中で痛みが起きるのも特徴で、肩を動かすときに「ジョリジョリ」と断裂した腱板がこすれる音がすることもあります。

そして、四十肩は痛みがおさまってきた際に、肩の可動域が制限されてしまうことがあるのに対して、腱板損傷は初期の痛みがおさまってきた際の可動域制限は起こらないことが多いです。

四十肩になったらどうすればいい?

四十肩になってしまったら、痛みはなかなか引きません。腱板断裂と違ってある程度放置していても回復しますが、1年以上かかる場合もあります。そこで、四十肩を少しでも早く改善させるための方法をご紹介いたします。

整体・マッサージを受ける

四十肩は肩関節を包む関節包の炎症によって痛みが引き起こされます。
その炎症の影響で周囲の筋肉もどんどん硬直してしまいます。そのため、整体師など筋肉や骨格の専門家に頼ることが大切です。

四十肩は放置したまま時間をかけて回復させた場合、筋肉は硬直したままなので肩の可動域が痛む前に戻らないことがあります。そうならないために、月に2回程度でも構わないので整体やマッサージを受けて硬直した筋肉を緩めておきましょう。

ストレッチをする

肩の痛みが少しずつおさまってきたら、痛いながらでもストレッチをして肩の可動域を広げていきましょう。ストレッチをする際には、激痛を伴う場合は無理に伸ばす必要はありません。少しずつ少しずつ伸ばしていってください。
ストレッチをしっかりしていかないと、肩や腕の動きが悪いまま固まってしまう可能性もあるので気をつけましょう。もしも、ご自身の力だけでは限界を感じたら、ストレッチ専門のお店、もしくは整体サロンで専門家にお願いをしましょう。

腱板断裂になったらどうすればいい?

腱板断裂の場合は、四十肩と違って医療機関での治療が必要です。
医療機関では触診や肩の動きの確認に加え、エックス線、超音波、MRIなどの画像検査で診断します。腱板断裂と診断された場合は飲み薬や注射などによって痛みをやわらげた後、運動療法を行います。

それでも症状が改善しない場合は「手術」を検討します。

最初に検討される手術法は断裂した腱板を修復するもので、関節鏡という器具を使ったり、肩を切開したりして断裂した腱板を修復します。一方、高齢者で、断裂が大きく修復が難しい場合などは肩関節を人工関節に置き換える手術も選択肢になります。

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痛みを放置してはいけない

肩に痛みがでた場合は、「この痛みは四十肩(五十肩)かな…」と自己判断をしてしまうことがあります。四十肩、もしくは五十肩の場合は自然に回復することがほとんどなので、肩に痛みが現れても放置してしまう方が多くいらっしゃいます。ですが、この判断が命取りになることがあります!

もしもこの痛みが腱板断裂であった場合、痛みを放置して、日常生活や仕事、スポーツを続けてしまうと断裂範囲が広がり手術をするしかなくなることもあります。
軽症であれば、リハビリや薬物療法で改善させることが可能なのです。もしも肩の痛みが強く、日常生活に支障がでるようであれば、病院で診てもらうようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?
腱板断裂と四十肩は症状が似ているため、判別が難しい病気です。自分の判断でどちらかと決めずに、手遅れになる前に、痛みがでて、なかなかおさまらない場合は早めに専門科に相談するようにしましょう。

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