スマホを使っていたら急に指に違和感を感じたり、テニスやゴルフなどの腕を使うスポーツで手首が痛くなってきたという経験はございますか?
それらは「腱鞘炎」といって日常生活で、手や腕に負荷をかけ続けることで痛みが出始めます。
腱鞘炎は安静にしていれば痛みが緩和してきますが、再発の可能性があったり、重症化すると手術が必要になる場合もあります。
今回はそんな腱鞘炎に関して、痛みの原因やケア方法についてまとめていきたいと思います。特に女性に発症しやすいため、気になる方はぜひ参考にしてください!
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腱鞘炎とは?
腱鞘炎はスマホ操作や家事、スポーツなどで手や指を使いすぎることによって指や手首の関節に痛みが生じる疾患です。
具体的には、骨と筋肉を繋いでいる「腱」と、その腱を包んでいる「腱鞘」と呼ばれる組織に炎症が生じて痛みだします。
腱鞘炎になると、指を曲げたり手首を動かす動作で痛みが発生するため、ペットボトルのキャップを開けることやフライパンを持ち上げることすらも難しくなってしまいます。
多くの場合は安静にして手を使わなければ痛みは引いてきますが、痛みを我慢して負荷をかけ続けてしまうと、なかなか改善されていきません。
「ばね指」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、このばね指は腱鞘炎の一種で、腱がひっかかって、縮んだばねのように指が開かなくなるものです。
どんな症状がでる?
腱鞘炎になると、主に指や手首に痛みや腫れが現れます。悪化してくると患部に熱感もでてきてしまいます。
また、腱鞘に炎症が起こると腫れて狭くなってくるため、腱がスムーズに動かなくなってきます。主に指に起こる症状(ばね指)で、腱につながる指の動きがカクンカクンと悪くなってくるのも特徴の1つです。
【困難になる主な症状】
- ペットボトルのキャップを開ける
- フライパンを持ち上げる
- ドアノブをつかむ・ねじる
- 包丁を握る
さらに、症状が悪化すると、腱の周囲を走行する神経に刺激を与え、鋭い痛みやこわばり、しびれが走ることもあります。
腱鞘炎の種類
腱鞘炎は炎症が起こる部位によって症状名が変わります。
代表的なものに「ばね指」と「ドケルバン病」があります。
ドケルバン病
ドケルバン病(上図)は手首の腱鞘炎と言われます。親指側の手首が炎症を起こして物をつかんだりタオル搾る動作などが困難になってきます。また、手の甲に腫れや痛みが起こり、親指を曲げたり広げたりすると、手首が痛みます。
腱鞘炎というと主にこのドケルバン病の症状に悩まされる方が多いです。
ばね指
ばね指は、指を曲げる腱に炎症が出ることで指がピンっとバネのように弾く動きになるのが特徴です。手のひら側の親指や人差し指、中指の付け根などに痛みを感じます。ばね指は「中年以降の女性」に多く現れます。
ドケルバン病セルフチェック方法
腱鞘炎の代表例でもある「ドケルバン病」のセルフチェック方法をご紹介します。手首から腕にかけて痛みを感じる方はドケルバン病の可能性が高いので、ぜひ試してみてください。
【セルフチェック方法】
- 親指を内側にいれて、握りこぶしを作る
- こぶしを小指側に倒す
上記の方法で親指側の手首に痛みを感じたら陽性となります。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎を引き起こす原因や、原因となりうる日常生活での動作をまとめていきます!
- 長時間のパソコン作業やスマホの使用
- 文字の書きすぎ
- ゴルフやテニス、野球など指や腕を酷使するスポーツ
- ギター、ピアノなどの楽器演奏
- 加齢と共に腱そのものが弱まる
- 女性の場合、妊娠・出産期に、女性ホルモンのバランスが乱れるため
- 糖尿病、人工透析、関節リウマチなどの影響のため
どんな人がなりやすい?
腱鞘炎は指や手首への過剰な負担から起こるものなので、長時間パソコン作業をする方やスマホを操作している方、手首に負担がかかりやすい子育て中の方、楽器を演奏する方に多くみられます。
また、女性ホルモンの影響で発症することも多いため、更年期の女性や妊産婦に多いと言われています。
どれぐらいで治る?
腱鞘炎は患部に負荷をかけずに安静にしていれば2~3週間程度で痛みはおさまってきます。
ですが、そもそも手指に負荷をかける生活によって痛みが引き起こされているため、大幅な日常生活の改善は難しいはずです。その場合は、1か月以上の長期に及ぶこともあります。
症状を改善するためには、原因と考えられる動作を出来るだけ控え、患部を安静にすることが大切です。市販で購入できる湿布を貼って患部の炎症をおさえることも効果的ですよ。
【改善のためのポイント】
- 痛みの出る動きを控える
- 初期時には炎症も起こっているため冷やすようにする
- 患部を避けて周囲の筋肉をマッサージする
ケア方法
もしも腱鞘炎の症状がでてしまったら、患部周辺の筋肉を伸ばしたり、緩めることが大切です。また、普段から手に負担をかけるような仕事をしている方は、予防のためにも日常的にケアをする必要があります。
ここから腱鞘炎の改善や予防に効果的なストレッチ方法をご紹介いたします!
指のストレッチ
指全体の血流を良くして、腱鞘炎の改善や予防に効果的なストレッチです。
- 指を一本ずつ、手の甲の方向へ反らして10秒キープ
- 1. を2〜3セット程度、ゆっくり行う
前腕(手首)のストレッチ
指のストレッチと同様に、手首周辺の血流を促進するストレッチです。
- 手のひらを上に向けて腕を前に伸ばし人差し指~小指までの4指を同時に手の甲の方へゆっくりと伸ばす
- 手首~肘周辺までの筋肉がストレッチされているのを感じながら10秒間キープ
- 反対の手も同様に行う
まとめ
いかがでしたでしょうか?
手や指は多くの方が毎日使い続けています。腱鞘炎は誰しもが発症しやすい疾患だと思っています。「あれ?手首が痛いな」と感じるようであれば腱鞘炎を疑って、早期改善のための行動をしていきましょう。
さらに回復を早めるためには整体やマッサージ通うことも大切です。そんな時はぜひ「からだメンテナンスfuan」にも足を運んでいただけたら思います!