「冬バテ」という言葉をご存じでしょうか?
よく「夏バテ」は耳にしたりするかと思いますが、実は冬にも特定の不調が現れる「冬バテ」が存在します。
今回は冬バテとはどのような症状が現れるのか?その原因は何なのか?対策方法はあるのか?
詳しく説明していきたいと思います!
冬バテと、その原因について
冬バテとは、暑さに体が対応できなくなる夏バテと反対で、寒さに対して対応することが出来なかったり、寒さによる疲労がたまることで、様々な不調が現れる現象です。
頭痛や倦怠感、食欲低下など夏バテに似た症状を引き起こします。
また、冬バテは体が冷えることで、それを調節するために体内の温度を上げようと、自律神経がフル稼働した結果、不調をもたらすものでもあります。
自律神経は、生活習慣の乱れや日々のストレス、冷暖房が効きすぎた部屋に居続けることで機能低下しやすくなっています。
そんな状態で自律神経をフル稼働させてしまうと体温調節もうまくいかなくなるために、近年では「冬バテ」の症状に悩まされる人も増えてきたのです。
あわせて読みたい↓
冬バテの症状
冬バテは「自律神経の乱れ」から引き起こされるため、自律神経失調症のような症状が多く現れます。いくつか代表的な症状をまとめます!
- 倦怠感
- 気分が落ち込む
- 意欲の低下
- やる気がでない
- 集中力の低下
- 寝ても疲れが抜けない
- 寝起きのスッキリ感がなくなる
- 肩こりや頭痛
- 食欲不振
- 免疫力の低下
どんな人がなりやすい?
冬バテは自律神経の働きが乱れている人に現れやすい症状です。
そのため、過度なストレスにさらされている人や食生活が極端に乱れている人、運動習慣もなく睡眠時間が十分にとれていない人が特に悩まされます。
これは夏バテにも同じようなことが言えますが、自律神経機能が乱れていると温度差が激しい時期や場所で体温調整がうまくいかずに、冬バテしやすくなってしまいます。
また、筋肉量が低下すると、体温を上げることが難しいことから冬バテの原因となります。
このように、ストレスが強い人、生活習慣が乱れている人、さらには運動不足などによって筋肉量が低下している人は冬バテしやすいと言えます。
冬バテはうつ病とは違うの?
冬バテの症状の中には「気分が落ち込む」「やる気がでない」「食欲不振」といったものがあり、これらの症状はうつ病とも似たようでありますが、厳密にはうつ病とは異なります。
【うつ病の主な症状】
- 気分の落ち込み
- 集中力低下
- イライラ
- 倦怠感
- 不眠
- 何をしても楽しめない
- 不安
- 食欲低下
冬バテ対策5選
筋肉量を増やす
「夏バテ」「冬バテ」が存在するのに対して「春バテ」「秋バテ」というのはほとんど聞きません。その理由は、夏は暑すぎて運動をしない、冬は寒すぎて運動をしなくなるために筋肉量が低下してしまうからです。
筋肉量の低下が「冬バテ」の原因になってしまうので、室内でも良いので適度に筋トレやエクササイズをする必要があります!
特に夏よりも冬のほうが運動をする人は減ってしまいます。激しく運動をする必要はないので、適度に体を動かして筋肉量を増やしていきましょう!
体を温める
冬バテ対策として大切なことは、体を温めて血流を良くすることです。
寒くなると血流は悪くなります。血流が悪くなれば筋肉が硬直し、肩こりや腰痛など多くの不調を引き起こしてしまいます。血行促進させるために体を温めることが大切なのです。
特に夏場はシャワーだけで過ごしていた人も、冬は湯船にゆっくりと浸かるのがおすすめ。38度から40度程度のお湯に、体がしっかりと温まるまで浸かるのがベストです。
温度差を無くす
冬バテは温度差に体が対応しきれなくなることで引き起こされます。
そのため、体温調節が極力必要が無いように、室内と室外の温度差がなるべく少なくなるように心がけましょう。
具体的には、室内でも暖かい服装を心掛けたり、外出時はカイロを貼るなどしてください。また、急に外に出るのではなく玄関でワンクッションおくのもおすすめです。
ちなみにカイロは首元、腹部、太ももの付け根などを温めると効果的ですよ。
規則正しい生活
冬バテの原因でもある自律神経の働きを整えるには、規則正しい生活を送ることが重要です。
規則正しい生活とは、食事の栄養バランスや食事をとる時間、睡眠時間を6~7時間確保したり、できるだけ毎日決まった時間に就寝・起床するように心がけること。週に1~2回はジョギングやウォーキングなど適度な運動をするようにする。
いきなり全てを整えることは難しいので、できることから1つずつやってみましょう!
ストレスを発散させる
自律神経を乱さずに生活をしていくには、極力ストレスをためないことが大切です。
ですが、ストレスをためない生活というのは現実的にとても難しいですね…。ストレスをためないように努力をするのではなく、「うまく発散させる努力」が大事だと思います!
美味しい物を食べたり、楽しいことをして遊んだり、趣味に時間を費やしたり、映画やドラマをみたり運動をしてみたり…。
ご自身にとってストレスをうまく発散できるようなことを見つけて、自律神経を整えられるようにすれば、冬バテ対策になります!
おすすめの筋トレ
スクワット
筋肉量をアップさせて基礎体温を上げることがとても大切です。
そのために効果的なトレーニングは「スクワット」です!
スクワットは太ももの筋肉量を増やすことが出来ます。太ももは全身の中でも特に大きな筋肉群になるので、基礎体温を上げて冬バテ対策をするには効果的です。
スクワットをやり慣れていない方におすすめなのが椅子を使ったスクワットです。
上のイラストのように椅子の背もたれに手をかけて上半身を安定させながらスクワットをしてみましょう!上半身がブレない分、しっかりと下半身にトレーニング効果を効かせることができます。
まずは10回から始めて、できることなら30~50回は1日にやるようにしてください。
つま先立ちトレーニング
つま先立ちトレーニングは「ふくらはぎ」を鍛えることが出来ます。
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれており、下半身を巡る血液を心臓に戻すポンプのような役割を果たしています。ふくらはぎを鍛えることで血流が良くなり基礎体温の上昇につながり、冬バテ対策に効果的です!
家事をしているときや歯磨き中、テレビを見ながらなど、積極的につま先立ちをしてみましょう。さらに、5~10秒間つま先立ちしてから、かかとを下ろす動作を繰り返す、かかとの上げ下げ運動もプラスするとより効果的です。
体側エクササイズ
体側を伸ばすことで、自律神経のバランスを整えながら血流を促進できます。
- 両足を肩幅に開いて立ちます。
- 両腕を上げて、右手の先を左手でつかみます。
- 息を吐きながら上体を左に倒し、右の体側を伸ばします。
- 息を吸いながら上体を戻し、体を上方向へ伸ばします。
- つかむ手を反対に替え、反対側も同様に伸ばします。
あまりにも症状がひどければ病院へ
冬は寒さによって血流が悪化しやすいので体調を崩す人が多くなります。今回取り上げた冬バテによって体調が優れない場合もありますし、冬バテではない何かの病気である可能性もあります!
あまりにも体調不良の時期が長くなる場合やいつもと違う不調を感じている場合は、さらに悪化する前に病院へ行くようにしましょう。
病院へ行って医師の診察を受けることも大切ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
「夏バテ」や「冬バテ」のような季節ごとの不調というのは、ほとんどの場合は自律神経が深く関わってきます。
もちろん季節に限らず、自律神経が乱れることで様々な不調が現れてきますが、各々にあった予防&対策方法を見つけておけばしっかりと対処することができます!
季節の変わり目にも負けない体づくりをするようにしましょう。
関連記事はこちら↓