
こんにちは!
志木の隠れ家整体サロン「からだメンテナンスfuan」の北見です。
これまで約10年間整体師として様々な症状のお客様を診てきました。今回はこれまで診てきたお客様の改善例を挙げていきたいと思います。もしこのブログをご覧になった方で同じような症状がでているようであればぜひ参考にしてみてください。
どんなお客様?
年代:30代後半女性
症状:変形性膝関節症
時期:昨年から痛みを感じ始め整形外科で診断を受けた
仕事:販売員
受けられたコース:整体40分コース
筋肉を緩めれば痛みは解消されていく
まず、変形性膝関節症とは、「関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによりすり減って痛みが生じる病気」です。
軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。
このお客様は、昨年ごろから膝に違和感や痛みが出始めたため、整形外科を訪れたところ変形性膝関節症と診断を受けました。もう10年近く販売員の仕事をしており、基本的には立ち仕事のため、徐々に膝に負担がかかってきたのだと思います。
軟骨のすり減りで生じる痛みはもうどうしようもないのでは??
そう思う方が多いはずです。
でも実は、痛みを発生させているのは周囲の固まった筋肉です。固まった筋肉をほぐしたり、ストレッチをしながら筋肉に柔軟性がでてくれば変形性膝関節症と診断されていても痛みに悩むことはありません。
実際にこのお客様も2~3か月、膝回りの筋肉を緩める施術や膝に負担をかけていた骨盤の歪みを整えたことで、今では痛みはありません。グルコサミンなどのサプリも利用していましたが、それほど効果はないかなと僕の方で判断をしてやめてもらいました。
「重要なのは筋肉を固めないこと。」
筋肉が柔らかい状態が続けば、軟骨のすり減りも進行しません。
最近ではストレッチ本を買ってご自宅で毎日セルフケアをしたり、お灸なども始めて健康意識が高まっています。結局のところ、普段からどれだけセルフケアができるのかがポイントになってきます。未来の健康のため、ケアのための時間をしっかりとるようにしましょう!
変形性膝関節症についてまとめます

変形性膝関節症とは「膝の関節の軟骨が少しずつすり減り、歩行時や膝の曲げ伸ばしの際に痛みを生じる病気」です。
特に、階段の上り下りで膝が痛む、歩行時の膝の痛みはないが、正座をする際に膝が痛くてできない、といったものが初期の変形性膝関節症の症状です。
さらに変形性膝関節症が進むと、次第にO脚気味になっていき、階段のみでなく平地での歩行にも支障をきたすようになります。
旅行などの特別なことではなく、日常生活上で支障をきたすようになると、かなり変形性膝関節症が進行している可能性が高くなります。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症の原因は1つではありません。様々な要因が関係しているといわれています。
- 筋力低下
- 肥満
- 加齢
- 膝への負荷が強い仕事や動作
- o脚
- 遺伝
症状
男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど増えていきます。主な症状は「膝痛」と「膝に水がたまる」ことです。
【初期症状】
起床後、からだを動かし始めたときに膝のこわばりを感じます。立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛みが生じますが、休息をとれば痛みが和らぐため、あまり気にされない方が多いです。
【中期】
中期になると「正座」や「階段の上り下り」が困難となります。初期段階でしばらく休んでいたら治まっていた膝の痛みが、中期になるとなかなか消えなくなります。関節内部の炎症が進むため、膝が腫れが気になるようになります。
【末期】
末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。
進行度
変形性膝関節症の進行度は、グレード0~Ⅳに分類されています。グレードⅡ以上の場合に変形性膝関節症と診断されます。
変形性膝関節症の進行度分類
- グレード0:正常
- グレードⅠ:骨棘の可能性、関節裂隙狭小化の疑い
- グレードⅡ:明確な骨棘、関節裂隙狭小化の可能性
- グレードⅢ:中等度で複数の骨棘、明確な関節裂隙狭小化、骨硬化、骨端部変形の可能性
- グレードⅣ:大きな骨棘、著明な関節裂隙狭小化、高度の骨硬化、明確な骨端部変形
診断方法について

変形性膝関節症の診断は当サロンのような整体サロンでは行えません。整形外科などを受診しましょう。整形外科では、問診や診察、時に触診で膝内側の圧痛の有無、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などの有無を調べ、レントゲン検査で診断します。必要によりMRI検査などをします。
ただし、整体サロンでは診断は出来ませんが患部周辺の筋肉を緩めるなど「痛み緩和のためのケアは可能」です。今回ご紹介したお客さまも整形外科での診断後に、当サロンで2~3ヵ月しっかりケアを受けて今では痛みは全くありません!
予防方法
- 太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える。
- できるだけ正座は避ける。
- ダイエットをする(肥満時)。
- 膝周辺の筋肉を温めて血行を良くする。
上記のことが挙げられます。特に大腿四頭筋を鍛えることは大事なので、無理のない程度に「スクワット」をして強化していきましょう!
大腿四頭筋のストレッチ方法

- 壁に片手をついて立ち、片足の膝を曲げ、つま先をつかみます
- つま先をお尻の方へ引き寄せ、太ももの前側を伸ばします
- 息を吐きながら30秒キープします
- 反対側も同様に行い、左右2〜3セット行います
予防や改善のためにウォーキングが効果的
普段身体を動かす習慣がない方がいきなり激しい運動をすると、膝や関節への負担が大きくなり症状が悪化してしまう可能性もあります。
もしも中高年の方が運動を始める場合、自分の年齢や体力に見合ったものを無理のない範囲で行うことが大切です。
そこでおすすめが「ウォーキング」です!
ウォーキングであれば年齢や運動経験に関係なく、無理なく身体を動かせます。ウォーキングはいわゆる有酸素運動の代表格で、筋力アップに役立ちます。まずは一日15分からで構いません。週2~3日から始めていき、徐々にウォーキング時間を増やしましょう。目標は1日30分です!
やってはいけない寝方

最後に変形性膝関節症の症状でお悩みの方が「やってはいけない寝方」について解説いたします!変形性膝関節症の方の4人に1人は「夜間痛」が起きると言われている。夜間痛が起きると睡眠の質が下がり、膝の回復が遅れてしまうのでぜひ覚えておきましょう!
あお向けて膝を伸ばして寝る
変形性膝関節症の方は内側広筋という膝を伸ばす筋肉が弱まり細くなっているため、「膝が少し曲がった状態」になる。
その状態で仰向けになると上から重力がかかって膝が無理やり伸ばされてしまいます。寝ている間に段々と膝が伸びてきて膝への負担が強くなり夜間痛が起きてしまうのです。
痛いほうの膝を上にして横向きで寝ること
先ほどお話ししたように、変形性膝関節症の方は内側広筋が弱まって膝が少し曲がって伸びにくくなっています。そうなると「膝が内側に入りやすく」なってしまいます。内側に入ると膝の筋肉や靭帯に負担がかかります。
そしてこれは、寝ている間でも同じことが言えて、寝ている間も膝の内側に負担がかかるので夜間痛がでやすくなってしまうのです。
どのような寝方が良いの?
ます、仰向けで寝る方は「膝とベッドの間にクッションをはさみましょう。」
丸めたタオルでも良いですが、少しでも幅が広く面で支えてくれるクッションで寝る方が膝の下に隙間が生まれないため理想的です。
横向きで寝る方は、膝の間にクッションなどをはさむようにすると膝の負担を軽減できるのでクッションかタオルをはさむようにして寝ましょう。